Creating an Aquarium &Environment for Coral Life

リーフタンク

サンゴが生息するための水槽づくり

海水アクアリウムのアップデート

視点が海水魚からサンゴへ Environment for Coral Life

これまで海水アクアリウムといえば、”海水熱帯魚”を中心としたものがほとんどでした。ごく一部でサンゴにフォーカスを当てた水槽を立ち上げている人もいましたが購入ルートもわずかでそんなに身近に感じる存在ではありませんでした。1970年台初頭はフィッシュオンリーの水槽から、サンゴを飼育するための水槽が初めて登場し海水魚水槽にサンゴを加えた水槽というのが現れ、サンゴの飼育が始まりました。

そこから、これまで”熱帯魚を鑑賞・観察する”ということを中心に展開していたアクアリスト達が一部のサンゴを水槽に投入するようになりました。そして”サンゴを飼育する””サンゴの生活する水域環境を再現する”という新しい概念がアクアリスト達の間で誕生しました。それがリーフタンクです。しかし、当時は材料も知識も枯渇状態で維持していくのがやっとの状態で一般飼育というのは非常に難しかったそうです。

人工的にサンゴ飼育が可能な環境ができる

1980年代からライブロック(天然の岩)を利用したろ過技術(生育環境づくり)が登場し、飼育可能なサンゴの種類も増えてリーフタンク1を始める事がアクアリスト達の中で現実味を帯びてきました。

そして、今では海水アクアリストの中で知らない人はいないメタハラ(メタルハライドランプ)の普及が2000年代初頭には進みサンゴ育成に欠かせない光量の安定性が保たれるようになりました。

その後、タンクのシステムの自動化が進みバイオフィルターやライブロックの品質向上が進み現在のようにアクアリストがより多様なサンゴや生態を育てることができるようになっていきます。

サンゴ飼育の知識と選択肢の増加

2020年代以降ではより多くのサンゴが家庭で育てられるようになり、タンクの自動化・飼育機械の発展によりSPSサンゴ2を初心者でも飼育可能になりました。特にフラグ作成技術3 が発展し、従来よりも飼育の幅が圧倒的に広がりました。

そして海水アクアリストがこれまで鑑賞・育成に注力していたものがさらに”分割・繁殖”という点に着目してやりがいが増えたことはリーフタンク史上に置いて大きな転換点だったと思います。

そしてリーフタンクの展開

設置して半年ほどで展開した自宅の90cmリーフタンク

現在のタンクシステムは一体型も多く、またそれ以外にもアクアリウム管理アプリやIoT(モノのインターネット)を活用したタンク管理システムが進化。スマホやPCを使って、水質、照明、温度などの管理ができるようになり、アクアリストがリアルタイムで水槽の状況を確認できるようになりました。
代表的なのでいうとRed Sea 社が展開するREEGER G2+シリーズの水槽はタンクシステムはもちろんのことライトによる光量調整がアプリ管理ででき、使用機器の追加やタンクセットのカスタマイズがオンライン上で簡単に行えることもあってリーフアクアリスト4の中でも人気が高いです。

海水アクアリウムというと熱帯魚を思い浮かべる人がほとんどですが、今ではリーフタンクも魅力あるアクアリウムの選択肢のひとつとなりました。小さいものは60cm水槽からはじめられ、水質が安定すれば海水魚よりも手間がかからない点も多くのアクアリストを惹きつける魅力の一つです。

また、熱帯魚とのカラーコントラストを楽しむアクアリストも多く、実際光量によってあらゆる角度から視覚的に鮮やかに映るサンゴの間を熱帯魚が通る姿はまさに”肴になる”絵面です。

  1. リーフタンク…海水アクアリウムに置いてサンゴを中心に鑑賞・育成・維持・管理していく水槽のこと ↩︎
  2. SPSサンゴ…小型ポリプ石灰藻サンゴのことで水質管理に置いて飼育難易度が高いサンゴの種類 ↩︎
  3. フラグ作成技術…サンゴを繁殖させるために特殊なセラミックフラグに活着させて育成していくこと ↩︎
  4. リーフアクアリスト…リーフタンクをメインとするアクアリストのこと ↩︎

ナガレハナサンゴを背景にライブロックを突くキイロハギ

リーフタンクのはじめ方

リーフタンクの魅力が充分に伝わったところで、ここからは実際に自身でサンゴ水槽を始めるにあたって大事な事をいくつか伝えていこうと思います。

リーフタンクを始めるのに必要な力

リーフタンクを始めるにあたって初心者が心掛けないといけないことがいくつかあります。
特にアクアリウム自体を全く始めたことが無い方が何かのきっかけでリーフタンクから始めようと思うと大きく挫折してしまう可能性があります。

『こんなはずじゃなかった』とならないためにも一度、自身がリーフタンクを始めるのに向いているかどうか考える必要があります。

これからリーフタンクを始めるのに向いているかどうかという点から見た”初心者がリーフタンクをやるにあたって必要な力を5つ”挙げていこうと思います。

1.経済力(財力)5.0

海水アクアリウム自体、淡水アクアリウムよりも金銭的ハードルが非常に高いがサンゴ水槽はさらに高い。また、タンクシステムが通常のサイズでも60cmx60cmx140cmとあるので部屋の広さに余裕がある程度ないと厳しいものがある。

持続力(根気)4.0
観察力(注意力)3.0
学習力(知識)5.0
忍耐力(トライ&エラー)3.0

サンゴに関する基礎知識

リーフタンクを始める際、当然サンゴの知識を習得して行かなければいけません。海水魚や熱帯魚に関してはいくつか文献や書籍も多くある程度情報を得られるのですが、サンゴに特化した情報というのはなかなか見つかりません。

理由としては、まだ未知の部分が多いからだと私は思います。しかし、販売される個体自体は種類やカラーバリエーションも多く育成・観察しながらどこにもない情報を経験値として獲得できるというのがリーフタンクの最大の魅力だと思います。私自身もその魅力に取り憑かれた1人です。

そこで、ここからは最低限サンゴを飼育していくにあたって必要な知識を共有していきたいと思います。

大まかな種類・分類

ソフトコーラル

<概要とざっくりした説明>

>3分類での説明(Chat GPTより:prompt:ソフトコーラルを3分類で説明展開して)

【Point】
・初心者なら「マット状」がおすすめ(強くて増えやすい)
・水槽に動きを出したいなら「ツリー状」「イソギンチャク状」もアリ
・混泳や毒の影響に注意しながら配置を考えるのが重要!


(内部リンク:サンゴ導入編/サンゴ図鑑/サンゴの病気/毒性について/

ハードコーラル

<概要とざっくりした説明>

>3分類での説明(Chat GPTより:prompt:ハードコーラルを3分類で説明展開して)

【Point】
・初心者なら「マット状」がおすすめ(強くて増えやすい)
・水槽に動きを出したいなら「ツリー状」「イソギンチャク状」もアリ
・混泳や毒の影響に注意しながら配置を考えるのが重要!


(内部リンク:サンゴ導入編/サンゴ図鑑/サンゴの病気/毒性について/

サンゴの生育海域

  1. 浅瀬(リーフトップ&リーフフラット)
    (画像を差し込んで視覚的にわかりやすく説明)
  2. 中深場(リーフスロープ&ラグーン)
  3. 深場(ドロップオフ&外洋)

サンゴに必要な光量測定値と水流

・PAR値とサンゴの関係性
(Par値は脚注説明、どの種類のサンゴがどのくらいの光量でどういう影響を受けるのか、タンクメンテナンスにおいてどういう事をする必要があるか)

・水流の強さ

サンゴが生息する海域の水質

  • ハイエナジー
  • ミディアムエナジー
  • ローエナジー
    >高栄養、低栄養の理解 
    >栄養塩(硝酸塩、アンモニウムなど)、カルシウム・マグネシウム・アルカリ性のレベル
    >塩分濃度の理解
    >水温について

最適な環境を作るために大事なこと

サンゴの生育海域とサンゴの生態系を深く理解して適切な環境を作り上げていく必要がある。
常に観察する洞察力と学習する意欲、トライ&エラーに正しく向き合えるかが大事。

リーフタンクを始めるリスク

サンゴを飼育するにあたって踏まえておきたいリスクとそれに対するリスクヘッジについて触れていきたいと思います。

リーフタンク(サンゴ水槽)を始める際のリスク 10選

【1.初期コストが高い】
⇨水槽・照明・ろ過装置・水流ポンプなど、設備投資に数万~数十万円かかる
【2.ランニングコストがかかる】
⇨電気代,人工海水,添加剤,機材メンテナンスなど、毎月1万円以上の維持費が発生することも。
(ランニングコストについての記事/日々のメンテナンス/サンゴの参考価格にひもづく記事)
  • ランニングコストについての記事
  • サンゴの参考価格
【3.水質管理がシビア 】
⇨サンゴは水質変化に敏感。
栄養塩や海水に含まれる無機物濃度などを管理しないと白化や崩壊につながる。
  • 海水作りについて
  • 全国の水道水の硬度
  • ろ過について
  • サンゴ飼育における栄養塩と無機物
【4.時間と手間がかかる 】
⇨毎週の水換え、水質測定、機材メンテなど、継続的な管理が必要。
長期的に見ると「思ったより大変」と感じることも。
【5.生体のロスが発生しやすい】
⇨人工海水の作り方、水温・水質の急変、病気、相性問題などで、
高価なサンゴや魚を失うリスクがある。
  • リーフタンクを始めて分かった事(体験談)
【6.トラブル時の対応が難しい】
⇨急な水質悪化、サンゴの白化、病気の発生など、原因究明と対策が初心者には難しいことも。
  • サンゴの病気について
  • 緊急措置と正しい対処方法
  • 原因究明と予防対策
【7.停電や機材トラブルに弱い】
⇨停電時に酸欠、水温変動、ろ過停止などが起こると、数時間で水槽崩壊のリスクがある。
UPS(無停電電源)導入などの対策が必要。
  • トラブルシューティング
  • 災害時・非常時対策に関連した記事
【8.海水や機材の取り扱いミスで事故の可能性】
⇨水中ヒーターの空焚き、ポンプ・エアコンシステムの故障などでサンゴ全滅のリスクもあるがそれ以上に人身に関わる重大な事故🚨につながる場合もある。
  • 日常に家庭で起こりうる事故関連記事
  • 具体的な発火事例
【9.生体の相性問題や捕食のリスク】
⇨サンゴ同士のケンカ(毒の影響)、魚やエビの食害など、計画的な生体選びが必要。
  • サンゴレイアウトのコツ
  • リーフタンクで飼育・混泳可能な海水魚について
【辞める時の処分が大変】
⇨生体の引き取り先、機材の処分、塩ダレや水漏れによる家具の影響も大きく、
いざやめようというときにそう簡単に手放せない。
  • リーフタンクのレンタルリースの解約方法
  • リーフタンクを辞めるには
  • 生体・個体の正しい処分、引渡し方法
  • 引っ越しをする際にかかる費用とリスク

このように、リーフタンクを始めるのに多くのリスクがありそれが面倒だと思う方がほとんどかもしれません。しかし、現在は過去に比べて機材の進化やYoutube,コンテンツの進歩が著しく、より多くの課題解決が可能になりました。リーフタンクを始める決断とまではいかないにしてもサンゴ飼育について興味が湧いたのではないでしょうか。ここで大事なのは”自宅でもサンゴ飼育・観察ができるようになった”という事です。

外部リンク:トールマン・チャーム・東京アクアガーデン

リーフタンクを立ち上げるのに必要な予算

ここからは、実際にリーフタンクを立ち上げる際にかかるコストについて紹介していきます。

実際にかかる費用としては5〜6万円から10〜100万円とかなり広くなってしまうのですが、ここではざっくり3つのコストクラスに分けて解説していきます。エントリークラスでもサンゴは育てられるけど、ミドルクラス以上になると水質が安定しやすく、より多様なサンゴを楽しめます。
ハイエンドクラスは完全な趣味領域で、究極の美しさとフルオート化を追求する人向けとなっています。

エントリークラス

ミドルクラス

ハイエンドクラス

(各タイトルで機材と費用を明記、下の表でどの種類の組み合わせが飼育可能かをわかりやすく解説)

エントリークラスミドルクラスハイエンドクラス
熱帯魚のみ
ソフトコーラル+熱帯魚
LPSxSPS
実費¥50,000¥30,0000¥600,000

コメント

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